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バジルはインド発祥のスパイスだった

2016/03/17 スパイスの魅力

バジルの原産はインド

前回に引き続き、春先に出回るハーブを使ったスパイスのお話をしたいと思います。今回はイタリア料理とは切っても切れないとも言える「バジル」です。

バジルはシソ科メボウキ属の一年草植物。イタリア語の「バジリコ」という名前でも親しまれているように、イタリアのイメージの強いハーブですが、実は原産はインド・熱帯アジアです。

「バジル(Basil)」の語源の一つはギリシャ語で「王」を意味する「Basileus」に由来していると言われており、フランスでも「ハーブの王様」として幅広く利用されています。

癒しを与える「不老不死のハーブ」

インドでは、サンスクリット語で「トゥルシー(Tulsi)」と呼ばれる「ホーリーバジル(Holy basil)」がヒンドゥー教のクリシュナ神に捧げる高貴な植物として扱われており、古くから人々の幸福を願い、家や寺院の周辺に植えられてきた歴史があります。4000年前にはエジプトに伝わり、そこからローマや南ヨーロッパに伝わったとのこと。

お香のような香りを持つホーリーバジルは、癒しを与えるハーブとしてインドで数千年に渡り親しまれてきました。また、寿命を延ばすと信じられていることから「不老不死のハーブ」とも言われています。

日本には16世紀頃にインドからヨーロッパを経て伝わり、江戸時代には水に浸したバジルの種を用いて目に入った異物を取り除いていた習慣があったことから、バジルの和名である「メボウキ」の由来になっています。

地域で異なるバジルの品種

イタリア料理には欠かせないスパイス、バジル。「求婚のシンボル」として「バジルの葉を髪に挿してプロポーズする」というロマンティックな習慣もあるとか。

イタリア料理に使われるバジルは「スイートバジル」という品種で、葉は柔らかく、甘みのある爽やかな香りが特徴。トマトやチーズとの相性は抜群で、イタリア国旗の配色であるバジル、トマト、モッツァレラチーズを使ったカプレーゼ(カプリ風サラダ)やナポリピッツァのマルゲリータは、イタリアを象徴する料理としてあまりにも有名です。

また、バジルをペースト状にして松の実と合わせた、ジェノバ発祥の「ジェノベーゼ」も代表的なソースの一つ。パスタはもちろん、肉や魚のソテーなど様々な料理に活用できます。その他、トマトを使った煮込み料理、卵・野菜・肉・魚料理に至るまで、バジルはイタリア料理で幅広く使われます。

一方、インドや、タイをはじめとする東南アジアで使われるのは「ホーリーバジル」。葉はやや硬めで、香りが強いのが特徴です。タイでは「ガパオ」と呼ばれ、揚げ物や炒め物によく使われます。牛肉や豚肉、鶏肉とホーリーバジルを強火でサッと炒めた「パットガパオ(ガパオ炒め)」は代表的なタイ料理の一つです。

バジルはオリーブオイルやガーリックと合わせると相乗効果で風味が一気に増します。ドレッシングにして春野菜のサラダを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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