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古代インドでも愛されたナツメグ

2015/12/09 スパイスの魅力

インドネシア生まれのスパイス、ナツメグ

ナツメグはインドネシアのモルッカ諸島を原産とするニクズク科ニクズク属の熱帯性常緑樹で、その果実からは
ナツメグ……種子の中の仁と呼ばれる部分を乾燥させたもの
メース……種子をおおう仮種皮を乾燥させたもの
という2種類のスパイスが得られます。

ナツメグとメースの香味はよく似ていますが、メースのほうが香りがより繊細です。

【スパイスの魅力】古代インドでも愛されたナツメグ

ナツメグの種類

ナツメグは「東インドタイプ」「西インドタイプ」の大きく2種に分類されます。
東インドタイプはモルッカ諸島やバンダ島、ジャワ島などインドネシア周辺で栽培され、「実の大きさによって等級が付けられる」のが特徴です。

一方、西インドタイプはグレナダ島やトリニダード島などカリブ海周辺で生産されています。
香味は東インドタイプと変わりないですが、エッセンシャルオイルの含有量が低く、香りや色味が抑えられているのが特徴です。

インドからヨーロッパへ

インドでは紀元前10世紀頃からナツメグが利用されており、バラモン教の教典ヴェーダににも古代インドでは健康のためにも用いられていたと記されています。
また、ヨーロッパでは「夫婦の愛をつなぎとめる力がある」と媚薬効果が信じられていたそうです。

ヨーロッパで知られるようになったのは12世紀頃ですが、その後の14~16世紀の大航海時代には、コショウやクローブとともに高価なスパイスとして取引されました。
1600年頃から約200年間は、 オランダがナツメグとメースの貿易を独占「種子が発芽しないように石灰に浸す」など流出防止策が取られたようです。
貿易を独占していたオランダですが、ナツメグの生産方法についてほとんど知られていませんでした。
そのため、ナツメグとメースが同じ植物であるにもかかわらず、オランダの商社が「ナツメグの木を伐採して、もっとメースの木を植えよ」と指示したという間抜けなエピソードも残っています。
オランダに独占されていたナツメグですが、1770年にフランス人によって苗が持ち出され、他の熱帯地方でも栽培されるようになりました。
日本へは1848年に長崎に伝来しました。

肉料理からお菓子作りまで

独特の甘い香りと、まろやかなほろ苦さが特徴のナツメグ。
肉の臭みを消す効果があり、特にハンバーグやミートローフなど挽き肉料理には重宝されます。
また、加熱すれば苦みが消え甘みも加わるため、クッキーやケーキなど焼き菓子にも用いられるスパイスです。
日々の料理の中、ちょっとしたアクセントとして、ナツメグを取り入れるのも良いかもしれませんね。

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