2016/04/21 ハーブの魅力
ペパーミントはギザギザと尖った葉を持ち、ピリッとするほど強い清涼感があるのが特徴。他のミントに比べて香りが強くメントールの含有量が多いのも特徴です。
デザートに利用されることが多く、飾り付けにはもちろん、ゼリー、チョコレート、クッキー、アイスクリームなどの香り付けにもよく使われます。
料理においては、肉や魚の臭みを取るスパイスとして使うと効果的。羊肉料理に合わせるミントソースは、特にイギリスではポピュラーなソースの一つです。ただし、ペパーミントは香りが強いので、量に気をつけて使うのがコツです。
その他、カクテル、ハーブティー、精油はガム、キャンディ、リキュールのほか、化粧品や歯磨き粉といった日用品の香料として使われるなど、あらゆるものに味と香りが活かされています。
また、爽快で清涼感溢れる香りはリフレッシュ効果も抜群。暑い夏のクールダウンには、ペパーミントのバスオイルやトニックがピッタリです!
そのままハーブティーとして飲んでも美味しいペパーミントですが、フレッシュタイプのペパーミントを使ったモロッコ風ミントティーもぜひ試していただきたい一品です。
モロッコでは緑茶(ガンパウダーと呼ばれる中国緑茶)とフレッシュミントを混ぜたお茶を飲む習慣があり、モロッコ人にとってお茶はとてもポピュラーな飲み物です。
このお茶の特徴は、とにかく大量のお砂糖を入れること。ですので、パンチの効いたペパーミントがとてもよく合うのです。
いつものティータイムのバリエーションに、ぜひ加えてみてはいかがでしょうか?
ペパーミントはヨーロッパを原産とするシソ科ハッカ属の多年草植物。同じくミントの代表格であるスペアミントとウォーターミントの交配種であると言われています。
ペパーミントをはじめとするハッカ類は、古代のギリシャやローマでは、既に浴用香料や食物・飲料の風味付けに使われていたといい、歴史の古いハーブです。その後、ローマ人がイギリスに持ち込んだハーブの内、ハッカ類は一番の人気を保ち、9世紀には修道院の庭で栽培されていたとのこと。現在でも、ヨーロッパをはじめ、世界の広い範囲でその味や香りが親しまれています。