2016/11/22 ハーブの魅力
ハーブティーをはじめ、食用に使われるバラは「エディブルローズ」と呼ばれ、主に「オールドローズ」と呼ばれるカテゴリーのものが使われます。オールドローズとは、1867年以前から存在するバラの品種の総称を言います。
中でも優れた香りで名高いのが「ロサ・ダマスケナ(Rosa damascena)」と呼ばれる品種。同じくオールドローズに属する「ロサ・ガリカ(Rosa gallica)」と「ロサ・モスカタ(Rosa moschata)」を交配した品種で、淡いピンクの花びらを持ちます。
古い時代の西アジアで栽培が始まったと言われ、英名でも「ダマスクローズ(Damask rose)」と呼ばれるように、歴史的古都であるシリアの首都ダマスクス(ダマスカス)にちなんだ名前がついています。現在は、トルコ、イランなど中東諸国をはじめ、ブルガリア、フランス、インド、モロッコ、チュニジアなどで栽培されています。
ローズフラワーは、花びらの色によって香りや風味に特徴があり、「ローズレッド」と呼ばれる赤い花びらは濃厚且つシャープな味わい、「ローズピンク」と呼ばれるピンクの花びらはフローラルな優しい香りと甘く上品な風味が特徴だと言われています。
古くから美と愛のシンボルと考えられていたバラ。クレオパトラがその美を保つために愛用していたとも言われ、天然成分でできたローズウォーターをはじめ、古くから化粧品や香水の成分として使われてきました。
エディブルローズとしてのローズフラワーは、ハーブティーやスウィーツの飾り付けの他、アイス、ジャム、ヨーグルトなどにも使われます。甘く優しい香りのハーブティーは、疲れた時や気持ちを落ち着かせたい時に最適で、そのまま飲むのはもちろん、他のお茶とブレンドしても美味しくいただけます。
また、ローズフラワーを使ったハーブバスは、リラックスしたい時にピッタリです。ぜひ、疲れを癒すローズフラワーを上手に活用して、忙しい年末も美しく乗り切りましょう!
ローズフラワーは、その名の通りバラの花。ただ、一言でバラと言ってもその品種は2万種とも言われており、観賞用のものから食用として使われるものまで様々です。