SPICE STORYスパイス物語

意外と古いパセリの歴史

ヨーロッパにおけるパセリの歴史は古く、古代ギリシャ時代には利用が始まり、ローマ時代からは食用として料理に使われるようになったとのこと。また、華やかな席や儀式にも用いられたといい、新鮮なパセリの束で作った花輪を首にかけてその香りを楽しんだとも。

地理的な条件に対する適応性に優れ、栽培が容易なことから、現在は幅広い地域で栽培されており、世界で最も使われているハーブの一つと言われています。

あらゆる料理に活躍する栄養素豊富なハーブ

日本では、フレッシュパセリは主に料理のデコレーションとして使われますが、もちろん食用として香りづけにも使えます。フレッシュ、ドライ共に、鮮やかな緑色で彩りをプラスできる上、爽やかな香りとほろ苦い風味を特徴としているので、料理のアクセントとしても活躍します。

特に、ヨーロッパで主に使われるイタリアンパセリは、ちぎったものをサラダにに散らしたり、オリーブオイルに混ぜてドレッシングにしたり、その他、スープ、パスタ、ソース、マリネ、魚や肉の香草焼きなど、あらゆる料理の風味づけとして利用されます。また、タイム、ローリエなどと共に束ねた「ブーケガルニ」として煮込み料理にもよく使われます。

実際、パセリはビタミンA（β-カロチン）、ビタミンB（B1、B2）、ビタミンCなど多くのビタミンを含み、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルも豊富に含むきわめて栄養素の高いハーブです。

ぜひ、豊富な栄養素を含むパセリを使った料理で、春らしい食卓を演出してみてはいかがでしょうか？