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ハーブの花ってこんなに可愛い!

2018/04/19 ハーブの魅力

通常、料理やハーブティーには、花が咲く前に葉や茎を採取したものがハーブとして使われることが多いので、実際ハーブがどんな花を持つのかイメージできないものも多いのではないでしょうか。そこで、今回はハーブの「花」にスポットを当てたいと思います。お馴染みのハーブからちょっと珍しいタイプのものまで、「可愛い!」をポイントにご紹介いたします。

正統派の可憐さが魅力です

まず始めにご紹介するのは「エルダーフラワー」。白く小さな花を持ち、正統派の清楚さと可憐さが魅力です。こちらは花が主役のハーブで、食用として利用されるエディブルフラワーです。同様に、小さく可憐な花を持つハーブが「フェンネル」と「ディル」。両者ともとてもよく似た特徴の花で、黄色い粒のような花が放射線状に広がっており、エルダーフラワーとは一味違う可憐さが魅力。こちらも食用として利用できます。

小さい花も集合体になるとまた違った可愛らしさを発揮します。例えば「オレガノ」。淡いピンクの小さい花がいくつも集まって球体のような丸みを帯び、一つ一つの花の雄しべがツンツンと伸びています。遠目にみるとモコモコしているように見え、その様はとってもキュートです。

シソ科のハーブの花に注目!

小さな花の集合体でモコモコした感じの特徴を持つハーブはまだまだあります。例えばお馴染みの「ミント」。ミントはペパーミント、スペアミント、アップミントなどなど、その種類は数千種類に及ぶとも言われますが、多くのミントの花は雄しべがツンツンした小さい花の集合体という特徴を持ちます。オレガノと違うのは、縦長に立ち上がるように花をつけているところで、まるでネコジャラシのようなキュートさがあります。

このような縦長のネコジャラシ風の花をつけるのはミントが属するシソ科のハーブに多く、「アニスヒソップ」もその一つ。北アメリカ原産のアニスヒソップはその名の通りアニスのような芳香を持ち、淡い紫色の花を持ちます。主に葉の部分がハーブとして使われ、花もエディブルフラワーとして利用できるそうです。

抜群に可愛いハーブの花はこれ!

最後に、抜群に可愛いハーブの花を2つご紹介。

1つ目は「ギンバイカ(銀梅花)」という名前のハーブです。地中海原産のフトモモ科ギンバイカ属の常緑低木で、英名は「マートル(Myrtle)」。ハーブとしてはマートルと呼ばれることが多く、葉はユーカリに似た甘い芳香を放ちます。花が咲く前の葉はサラダに、また乾燥させてスパイスとしても使われ、花はエディブルフラワーとして利用できます。ヨーロッパではギリシャ神話や旧約聖書に登場するなど古くから親しまれてきたハーブで、縁起の良いハーブとしても知られています。古代ギリシャやローマの時代には愛と美の女神に捧げる花とされたことから、結婚式などの祝い事の飾りやブーケに利用されることもあるそうで、そこから「イワイノキ(祝いの木)」という別名も名づけられたとか。

そんな美しい名前と逸話を持つギンバイカですが、見た目も負けていません。ギンバイカの花は5つの白い花びらを持ち、その名の通り梅の花に良く似た見た目をしています。特徴は長くて主張のある雄しべを沢山持つことで、花びらをはみ出すほどに伸びる様はまるでイソギンチャクのようでとっても可愛いのです。

そしてもう一つ抜群の可愛さを誇るのが「ラムズイヤー(Lamb’s ear)」というハーブ。イラン、トルコなど西アジアを原産とするシソ科イヌゴマ属の多年草で、こちらは食用ではなくドライフラワーやポプリなどに使用されます。葉や茎は銀白色の綿毛で覆われ、毛並みも滑らか。葉や茎の間の所々に赤紫色の花がちょこんと咲いており、葉は下方に垂れ下がっています。その見た目と触り心地のモフモフ感は「子羊の耳」という名前にピッタリの可愛さです。実際、ラムズイヤーの名前もこの形状と毛並みに由来していると言われています。

以上、「可愛い!」をテーマにハーブの花をご紹介してきましたが、食用に使えるものも多いので、ぜひ食卓の彩りに活用してみて下さい!