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SPICE STORYスパイス物語

寒い冬におすすめ!「ホットワイン」

2018/11/19 スパイスを使ったカクテル

ホットワインとは、ワインにシナモンやクローブなどのスパイス、オレンジなどの柑橘系フルーツ、そして砂糖やシロップを加え火にかけて作るホットドリンクのこと。日本語では「ホットワイン」と言いますが、実はこれは和製英語であり、英語では「Mulled Wine(マルドワイン)」と言います。また、国によってその呼び方も様々で、ドイツでは「Glühwein(グリューワイン、Glühは熱を帯びるの意)」、フランスでは「Vin Chaud(ヴァン・ショー、熱いワインの意)」、北欧諸国では「Gløgg、Glögg(グロッグ、グルッグ)」と呼ばれます(ここでは日本語読みの「ホットワイン」で統一してお話させていただきます)。

スパイス入りのホットワインを飲む習慣は、古くは古代ギリシャにおいて既に行われていたとの説があり、冬の寒さから体を守るため、また、健康に良いと信じられたことから古代ローマ、中世と時代を経てヨーロッパに広まっていったと言われています。

そして現代においても、ヨーロッパ、主に北ヨーロッパで冬になるとよく飲まれるホットカクテルとして親しまれており、特にクリスマスシーズンには欠かせない飲み物となっています。

クリスマスマーケットの定番ドリンク

ヨーロッパのクリスマスシーズンは、雪が降るような寒さの中でもクリスマスマーケットが盛り上がりを見せます。そんな中活躍するのがホットワインであり、クリスマスマーケットの定番ドリンクとしてホットワインを提供するお店が沢山出店するそうです。

例えば、ドイツのクリスマスマーケットではマーケットやお店ごとでデザインされたマグカップで提供されるのがお決まりだそう。マグカップは料金に含まれているためそのまま持ち帰ることもできるとのこと(返却の場合はデポジットが戻ってくるというシステム)。

また、イギリスでは、クリスマスマーケットはもちろん、スケートリンクや遊園地など、屋外の娯楽施設においてもホットワインが提供されるそうです。

食後のひとときにホットワインを

ホットワインは寒い屋外はもちろん、家庭でも親しまれているドリンクです。国ごとで呼び名は違うものの、基本レシピはどこもほとんど変わらないようで、赤ワイン、スパイス、オレンジ、砂糖を火にかけて作るのが一般的とのこと。とはいえ、それぞれの家庭で使うワインやスパイスの種類も違うので、家庭ごとに違った味のホットワインを楽しめるのが魅力です。

スパイスはシナモンとクローブが定番とされていますが、他にもそれぞれの好みでナツメグ、バニラ、スターアニス、オールスパイス、カルダモン、ジンジャーなども使われるとのこと。例えば、よりスパイシーなホットワインに仕上げるなら、カルダモンやスターアニス、ナツメグをプラスする、といった具合です。

ちなみに、イギリスではこれらのスパイスは「Winter Spice(ウィンター・スパイス)」と呼ばれ、ホットワイン用にセットになって市販されているとのこと。ドイツでもホットワイン用のミックススパイスは市販されているそうで、北欧諸国に至っては既にホットワイン(グロッグ)になったものがボトルになってスーパーで売られているのだとか。

ホットワインには赤ワインが使われるのが一般的ですが、アルザスなど白ワインの産地では白ワインを用いた「Vin Chaud Blanc(ヴァン・ショー・ブラン)」も存在します。白ワインをベースにするとあっさりした味に仕上がるので、赤ワインの濃厚さが苦手な方にはおすすめと言えます。

また、温めることでワインのアルコール分が若干飛ぶので、ラム酒などの蒸留酒を加えて作る場合もあるとのこと。逆に赤ワインの代わりにグレープジュースで作るノンアルコールタイプもあるそうなので、お酒が飲めない方やお子様も楽しむことができます。

家庭でホットワインを楽しむ場面は、食後であることがほとんどのようです。ドイツではクリスマス定番のお菓子「シュトレン」やクッキーなどと一緒に、スウェーデンでは皮を剥いたアーモンドやレーズンをホットワインに入れ、ジンジャークッキーと共にいただくそうです。

お手頃なワインでも十分美味しくできるそうなので、ぜひ今年の冬はご家庭でホットワインにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ただし、甘くて飲みやすいので飲み過ぎに注意しましょう。