2019/02/21 スパイスの魅力
クッキーに合うスパイスといえば、甘い香りを放つシナモンやバニラなど、お菓子作りによく使われるスパイスを思い浮かべる方も多いと思いますが、実は他にもクッキーに合うスパイスは沢山あります。
例えば、主に北ヨーロッパのクリスマスに登場するスパイスクッキー「ジンジャーブレッド」には様々なスパイスが使われています。
英語では「ジンジャーブレッド(Gingerbread)」と言いますが、ドイツの「レープクーヘン(Lebkuchen)」、フランスの「パン・デピス(Pain d’épice)」、スウェーデンの「ペパーカーコル(Pepparkakor、ペパーカーカPepparkakaとも)」、ベルギーの「スペキュロス(Spéculaus)」なども、すべてジンジャーブレッドの一種とされ、使われるスパイスもほぼ共通しています。
ジンジャーブレッドの基本スパイスは、ジンジャー、シナモン、クローブ、そこにカルダモン、ナツメグ、アニス、ペパーを加えるなど、地方や店ごとでブレンドを変えているようです。これらのスパイスは「クリスマスの香り」と呼ばれるほどで、例えば、ドイツの「グリューワイン(Glüewein)」やスウェーデンの「グロッグ(Glögg)」といったクリスマスにお馴染みのホットワインや、「クリスマスティー」と呼ばれるフレーバードティーにも使われています。
甘い香りのシナモンに、ジンジャーやクローブ、カルダモンが加わることで、スパイシーなアクセントが効いた、「これぞスパイスクッキー」といった味わいのクッキーに仕上がります。これらのスパイスはチョコレートとも相性が良いので、お好みで生地に混ぜたり、トッピングにプラスすると、さらにバリエーションが広がります。
クッキーはティータイムの定番スウィーツですが、砂糖を控え目にしてスパイスをプラスすれば、お酒のおつまみにも応用ができます。
例えば「バジル」。イタリア料理の鉄板アイテムであるバジルとチーズを練り込んだクッキーは、ワインやビールにピッタリのおつまみになります。
また、カレーの風味づけに欠かせない「クミン」を使ったクッキーも、スパイシーな味わいでついついお酒がすすんでしまう一品です。
ぜひ、これらのスパイスをプラスして、いつもと一味違うクッキーを作ってみては?
ティータイムのお供にピッタリのスウィーツ「クッキー」。そんなクッキーにスパイスを取り入れれば、いつもと一味違う風味を楽しめます。今回は、クッキーに合うスパイスについてお話したいと思います。