2021/02/18 ハーブの魅力
まずは、ハーブオイルに使うハーブとオイルを準備しましょう。ハーブビネガー同様、こちらもお好みでオイルを選んでいただいてOKですが、やはりハーブとの相性や使いやすさを考えるとオリーブオイルが一番フィットすると言えるでしょう。もちろん、サラダオイルやひまわりオイル、ごま油、その他グレープシードオイルやヘンプオイルなども使えます。
ハーブオイルと相性の良いハーブは、バジル、ローズマリー、タイム、オレガノ、フェンネル、コリアンダー、ディルなど。2種類以上のハーブを組み合わせると香りに奥行きが出るのでおすすめです。さらにブラックペッパーやトウガラシ、ガーリックなどのスパイスもプラスすればスパイシーな味わいが加わります。
ハーブオイルも、ハーブを入れた容器にお好みのオイルを注ぐだけ、と作り方はいたってシンプル。ただし、ビネガー以上にオイルは水分が大敵なので、水気をしっかり取ることが大事なポイントになってきます。保存容器は事前に煮沸消毒し、しっかり乾燥させておくこと、ハーブも水洗いしたら念入りに水気を取りましょう。電子レンジなどで水分を飛ばすのも良い方法です。ハーブが空気に触れてカビが生えてしまわないよう、ハーブが十分に浸るまでオイルを注ぎ、容器をしっかり密閉し、常温で一晩置けば完成。その後も1日1回よく振ってハーブをオイルになじませていきます。ちなみに、もしすぐに使いたければ2時間ほど置けば使うことができるそうです。
オイルは酸化が早いので1〜2週間で使い切れる量をこまめに作ることがポイントですが、ドライハーブを使って作れば1ヶ月くらい保存ができるそうです。ドライハーブを使う場合は、時間が経つとハーブが膨らんでくるので容器に満杯にオイルを注がないようにしましょう。保存は直射日光の当たらない冷暗所、もしくは冷蔵保存が望ましいとされています。
また、ハーブビネガー同様、オイルを温めて即席で作る方法もあります。ハーブとオイルを一緒に鍋に入れて火にかけ、低温で5〜10分温め、常温になるまで冷ました後容器に注ぎます。この方法はハーブの抽出が早まるメリットがある一方、加熱によりオイルの酸化が早まるので1週間を目安に使い切ること。また、ローズマリーやタイムといった木本類と呼ばれる枝物のハーブは即席の方法で作っても大丈夫ですが、バジルやオレガノといった草本類と呼ばれる柔らかい葉物のハーブは常温で抽出する方法が適しているようです。
ハーブオイルは、サラダはもちろん、野菜炒めやソテー、その他様々な料理に使える万能アイテムです。例えば、ローズマリーやタイムを使ったハーブオイルで料理の下準備をすると、肉や魚の臭みを消してくれる上に素材の味を引き立て、風味豊かに仕上げてくれます。カルパッチョやムニエルといった魚料理、ポークソテーや骨つきラム肉などの肉料理などにおすすめで、バーベキューの際の便利アイテムとしても活躍してくれます。
また、パスタ料理にもハーブオイルはとっても便利。オリーブオイルにオレガノとバジル、ガーリックをミックスしたハーブオイルはトマトと相性抜群、ローズマリーとブラックペッパー、トウガラシ、ガーリックをプラスしたハーブオイルはこれ一本でペペロンチーノが簡単に作れます。いずれのハーブオイルもイタリア料理やスペイン料理といった地中海料理でお馴染みの組み合わせで、トーストしたバゲットや、ピザ、サラダにそのままかけるだけでも一気に地中海風味漂う味わいが楽しめます。ちなみに、ごま油にチャイブ、コリアンダー、ガーリックをミックスすると中華風に仕上がります。
ハーブオイルはいつもの料理が手軽且つ贅沢な味わいに仕上がるので、ご自宅に1本用意しておきたいアイテムです。ハーブの使い道に困ったら、ぜひ作ってみて下さい!
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今回も前回の「ハーブビネガー」に引き続き、ハーブの使い道として最適な便利アイテムをご紹介。料理の時短にピッタリのアイテム「ハーブオイル」についてお話したいと思います。