2015/09/09 スパイスと料理
カレーは18世紀にインドからイギリスに伝わり、19世紀に世界初となるカレー粉がイギリス国内で作られました。
この時イギリス人が作ったカレー粉が、現在日本人が食べているカレーの味の原型となっています。
そしてイギリスから日本にカレーが伝わったのが明治時代のこと、その頃日本では西洋の文化が積極的に取り入れられていたため、その中の1つとしてカレーも伝わりました。
つまりカレーはまずイギリスに伝わり、イギリス人が作ったカレーが日本に伝わっていったため、インドと日本のカレーは全く違うものとなっているのです。
インドと日本のカレーの違いはスパイスにも表れています。
先ほどインドに「カレー」という名前の料理が無いことは説明しましたが、実はインドには「カレー粉」も存在しません。
日本ではカレーを作る際に決まったスパイスが含まれているカレー粉を使うのに対し、インドのカレーは料理ごとにさまざまな種類のスパイスをブレンドして作っているのです。
では私たちが使用しているカレー粉には、どのようなスパイスが含まれているのでしょうか。
日本のカレーを作る上で欠かせないものとなっているのが「ドウガラシ」「ターメリック」「クミンシード」の3つのスパイスです。
このようにスパイスだけを見てもインドと日本のカレーは全く違ったものとなっているため、インド人が日本のカレーを見るととてもビックリするそうです。
同じカレーでも作る国によってこれだけ違ってくるのですから不思議なものですよね。
私たち日本人が「スパイスを使った料理」として真っ先に思い出すのは、やはりカレーではないでしょうか。
カレーがインドから伝わった料理であることは有名な話ですが、本場インドのカレーと日本のカレーは、見た目や味などさまざまな違いがありますよね?
それもそのはず、本来カレーは数種類のスパイスを混ぜ合わせた「混合香辛料」や「それを使って味付けした料理全般」のことを指しているため、実はインドにはカレーという名前の料理は存在しないのです。