VOX ORGANIC SPICE

オーガニックスパイスの専門店 VOXSPICE

  

  • HOME
  • SPICE STORY
  • 【調味料とスパイス】アメリカで大人気!タイ発祥の「シラチャーソース」

SPICE STORYスパイス物語

【調味料とスパイス】アメリカで大人気!タイ発祥の「シラチャーソース」

2024/11/26 スパイスと料理

スパイスは様々な調味料にも使われていますが、今回はそんな調味料の中から「シラチャーソース」をご紹介。近年人気が出ているとはいえ、日本ではまだまだ珍しいソースですが、実は世界的にはけっこうメジャーなソースなんです。では、どんなソースなのかさっそく深掘りしてみましょう

「シラチャーソース」ってどんなソース?

シラチャーソース(Sriracha sauce)は、チリソースやホットソースと呼ばれるソースの1種で、スリラチャソースとも呼ばれます。主な原料は赤唐辛子、蒸留酢、ガーリック、砂糖、塩、と至ってシンプル。唐辛子を使用しているので辛さはあるものの、ハラペーニョのような激辛感はなく、スパイスをふんだんに使ったアジア系独特の香りもありません。

唐辛子の辛味にガーリックの旨みと酸味を効かせただけのシンプルな味わいに仕上がっており、全体的にクセがないのが特徴。タバスコのような色みからすごく辛そうな感じがしますが、砂糖と酢による甘酸っぱさが辛さをマイルドにしているので、意外にも辛さは強くなく、味としてはケチャップにニンニクとタバスコを混ぜたような味、と形容されます。わかりやすく辛さの数値で言うと、タバスコのスコヴィル値が2500〜5000であるのに対し、シラチャーソースは1000〜3000であるとされています。

シラチャーソースは、粉砕した赤唐辛子に酢、砂糖、塩、ニンニクを混ぜ、発酵のプロセスを経て作られます。この発酵のプロセスはシラチャーソースの味を特徴づける重要なプロセスで、シンプルな材料でありながら、独特な風味と粘りのある食感を与えてくれています。

基本原料をベースに、メーカーによってはタマネギやスパイスなどを加えたタイプのものあり、辛さもマイルドなものからスパイシーなものまでバリエーションがあります。ちなみに、タイの伝統的なシラチャーソースは他国のバージョンと比べて酸味が強く、サラサラとした食感が特徴となっているそうです。

タイのソースがアメリカで爆発的人気に!

シラチャーソース(Sriracha sauce)のネーミングは、タイのチョンブリー県にあるシーラーチャー(Si Racha)という郡の名称に由来している言われています。シーラーチャーは海沿いの港湾都市であり、1930〜40年頃にタイ人女性Thanom Chakkapakによりシーフードに合うソースとしてレシピが生まれたと言われています。このレシピを元に商品化されたのがタイのシラチャーソースSriraja Panichで、これがオリジナルという説が有力ですが、実はこれには諸説あるようです。例えば、1900年代初頭に広東からの移民がシーラーチャーに定住し、元々広東に存在したニンニクチリソースをアレンジしたものがすでにタイで販売されていたという説もあります。

後に、このシラチャーソースがアメリカで大人気となるのですが、この人気のきっかけを作ったのがアメリカに移民として渡った中国系ベトナム人David tran。彼は1975年にベトナムでチリソースの製造を開始していましたが、ベトナム共産党政府による華人の迫害が始まり故郷を追われることに。その後無事アメリカで亡命が認められ、1980年にHuy Fong Foods社を設立、アメリカでベトナム料理をはじめとするアジア料理に適したソースとしてシラチャーソースの商品化に着手します。

このソースは当初、彼が拠点としたロサンゼルスのチャイナタウンにあるアジア料理レストランに供給されていたのですが、これが口コミでどんどん広がり、アメリカの他の地域にまで広がっていったのだそう。年間2000万本以上売れるなど爆発的な人気を博し、現在ではスーパー、レストラン、ファーストフード店に至るまで、普通に並べられているほどメジャーなソースとなっています。

ちなみに、米国特許商標庁は「シラチャー(Sriracha)」という名称を一般用語とみなしているといい、これは実在する場所にちなんだ商標を取得するのは難しいと判断したHuy Fong Foods社が商標登録を思いとどまったからなのだとか。そのため、様々なメーカーがこの名称を使用して独自の商品を開発できるようになり、このこともシラチャーソースのさらなる人気拡大に寄与したと言えるでしょう。

意外と何にでも合うシラチャーソース

シラチャーソースは、香りにクセがなく辛さもマイルドなので、どんな料理にも合わせやすい便利なソースです。肉、魚、野菜いずれの食材とも相性が良く、和洋中いずれのジャンルの料理にもマッチします。また、つける、かける、炒めるといったあらゆる調理法に適応するオールマイティーな調味料です。

例えば、本場のタイではディップソースとしてシーフードや野菜、オムレツなどに使われることが多く、ベトナムではフォーや焼きそばの調味料、春巻きのトッピングソースとしてよく使われます。また、アメリカでは料理のジャンルを問わず、ハンバーガー、ピザ、ステーキなど、何にでもかけて食べられているそうです。

辛いものが苦手な方でもトライしやすいソースですが、トマトソースとブレンドするとさらにマイルドになり、料理の幅を広げてくれます。揚げ物、炒め物、サラダ、麺類、チャーハンに至るまで、あらゆる料理に使えるシラチャーソース、ぜひいつもの料理に取り入れてみて下さい!

購入はこちら

スパイス物語に登場したスパイスを購入したい方はこちらから

3229【JAS】オーガニック カイエン パウダー 15g スペイン産
3229【JAS】オーガニック カイエン パウダー 15g スペイン産
3357【JAS】オーガニック ガーリック パウダー 30g
3357【JAS】オーガニック ガーリック パウダー 30g
0514 フルール ドゥ セル ドゥ ゲランド65g(ゲランドの塩)
0514 フルール ドゥ セル ドゥ ゲランド65g(ゲランドの塩)