公開日:2026/02/24 ハーブの魅力

エキナセア(Echinacea)は、北アメリカ原産のキク科ムラサキバレンギク属の多年草で、夏から秋にかけて花期を迎える植物です。北アメリカでは約10種のエキナセアが自生し、赤、白、ピンク、オレンジ、黄色、緑といった様々な色や種類の花を咲かせます。
日本では、和名でもある「ムラサキバレンギク(紫馬簾菊、Echinacea purpurea)」というプルプレア種が多いとされ、別名でパープルコーンフラワーとも呼ばれています。
エキナセアの特徴は何といってもその花の形にあります。特に、ぷっくりと膨らんだ中心の部分はウニのようにトゲトゲしており、実際にエキナセアの名称もギリシャ語でウニを意味する「エキノース(echinos)」に由来しているのだとか。また、細長い花弁の部分は満開になると垂れ下がり、火消しの纏(まとい)を飾る馬簾(ばれん)のように見えることから、こちらはムラサキバレンギクの名称の由来になっているとのこと。
耐暑性に優れたエキナセアは鑑賞期間が長く、花の色や形の種類も豊富なので、近年夏場の園芸種として人気が高いとされています。また、耐寒性にも優れた多年草であり、冬に一度枯れても春になるとまた芽を出すので、とても丈夫で育てやすいとも言われています。
エキナセアは園芸用としてはもちろん、ハーブとしての価値も高く、実は「世界3大ハーブ」と言われるほどの評価があります。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、特にアメリカでは古くから使われてきた歴史を持ち、アメリカのハーブ市場で最も人気の高いハーブの一つとされています。
エキナセアの歴史は、北アメリカの先住民であるインディアンたちが様々な用途に使っていたことがそもそもの始まりで、「インディアンのハーブ」と呼ばれているほど。アメリカとカナダにまたがる平原に住んでいたインディアンたちにとって、エキナセアはとても重要な植物だったそうで、直接噛んだり、ハーブティーとして飲んでいたのだそう。
19世紀後半にアメリカの医師がインディアンたちからエキナセアの有用性を学び、その後、ドイツの科学者が自国に持ち帰ったことから、ドイツを中心に徐々にヨーロッパにも広まっていき、ハーブティーとして親しまれるようになっていったそうです。

エキナセアにはいくつかの近縁種が存在するとされていますが、ハーブとして使われるのは、アングストフォリア(E.angustofolia)、パリダ(E.pallida)、プルプレア(E.purpurea)の3種に限られており、多糖類や糖タンパク質、エキナコシドやエキナセインといったフラボノイド類などの成分が含まれているとのこと。
ハーブティーとして楽しむのが一般的で、地上部と根の部分を乾燥させたドライタイプのものは市販もされています。日本茶のような味わいでとても飲みやすく、そのまま飲むのはもちろん、レモングラスやペパーミントとブレンドしたり、ジンジャーとハチミツをプラスして飲むのもおすすめ。カモミールやシナモンとも相性がいいとされています。
エキナセアはとても丈夫な植物で育てやすく、初心者でもトライしやすいとのことなので、自宅で育ててればフレッシュタイプのハーブティーを楽しむこともできます。
今まであまり聞き馴染みがなかったという方も、ぜひこれを機にエキナセアを試してみて下さい!
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「エキナセア」って日本ではあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、実は「世界3大ハーブ」と呼ばれるほど価値が高いハーブだったりします。今回はそんなエキナセアをご紹介したいと思います。