SPICE LESSONスパイスレッスン

SPICE LESSON 59夏のスパイス！カルダモン

2022/08/18

夏にオススメのスパイスは？と聞かれたら、「それはやっぱりカルダモンでしょっ！！」と答えるくらい、カルダモンの爽やかさは暑い太陽が似合います。

VOX SPICEでも発売開始（2022年6月）となったクラフトコーラ・メイキングセットにも、綺麗な緑のカルダモンがゴロゴロっと入っていますが、このカルダモンが夏に嬉しい爽快感や柑橘のフレーバーを演出してくれているんです！

今回は、お料理に爽やかな柑橘のフレーバーをプラスしてくれるカルダモンについて詳しくご紹介したいと思います。

カルダモンに合うのは果物・エビ・白ワイン！

カルダモンは、穏やかな味の白身の食材にベストマッチするスパイスです。
桃もエビもプリッとしていて色白ですし、ワインは葡萄からできているのでフルーティーですよね？！

例えばインドカレー店でラム肉のカレーを注文すると、ラム肉の臭みに負けない香味を持つクローブを効かせたカレーが出てくることが多いのですが、淡白なエビのカレーには、爽やかな柑橘系の香味を持つカルダモンを効かせたカレーが出てきます。

スパイスはそれぞれに相性の良い食材がありますが、食材との相性は互いの香味の強さとも比例しています。

つまり、「スパイスは食材の臭みを消すために使うもの」なので、羊のような臭みが強い食材には、それに打ち勝つだけの香味を持ったクローブが、エビのように淡白な素材には、カルダモンのように爽やかさをプラスしてくれるスパイスを組み合わせて使っているのです。

どのスパイスを使っても、目的は食材の「臭みを消すこと」なのですが、
クローブとラム肉の関係のように「ラム肉の臭みとクローブの香味を戦わせて臭みを打ち消す使い方」と、
エビとカルダモンの関係のように、「カルダモンの爽やかな柑橘系の香味をプラスすることでエビの旨みを引き出し、結果としてエビの臭みをやわらげる使い方」の違いがあるんですね！

同じ「臭み消し」でもこのような違いがあるので、ぜひお料理をする時には「臭みと香味を戦わせて相殺する」のか、「スパイスの香味をプラスすることで素材の旨味を引き出し、結果的に臭み消しの効果をもたらす」のかを考えてみると、よりスパイス料理の腕が上がるのではないかと思います。

カルダモンが効いた大人のフルーツポンチ

今回は、暑い夏にピッタリのカルダモンが効いたフルーツポンチの作り方をご紹介します。

切って、加えて、混ぜるだけの超簡単レシピですので、ぜひお試しください。
カルダモンとフルーツの相性の良さを感じられると思います。

材　料

カルダモン：3-5粒
桃の缶詰：1缶
ミカンの缶詰：1缶
パイナップルの缶詰：1缶
スパークリングワイン or 白ワイン or レモンジュース：200cc

＊桃の缶詰はマストですが、それ以外の2種は他の果物の缶詰でもOKです。

桃の缶詰めはダイスカットにし、パイナップルは桃の大きさに合わせてカットしておく
ボールなどに❶とミカンの缶詰を入れる。それぞれのシロップは半量だけ入れる
鞘を割いたカルダモンを3-5粒入れたらスパークリングワインまたは白ワイン、アルコール以外であればレモンジュースなどを入れ丁寧にかき混ぜる。冷蔵庫で冷やしたら出来上がり

器に盛る時に、お好みで、ほんの少しだけカルダモンパウダーを振りかけるとより美味しいです。

次回は、「あまり知られていないブラックペパーの役割」についてお話ししていきます。

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