2022/06/09
「Lesson 53」より、休眠スパイスの具体的な使い方をご紹介していますが、今回はカレーに使うスパイス「クミン」と同順で第6位にランクインした「オールスパイス」についてフォーカスしてみます。
これまでも
「Lesson 7:3つのスパイスをミックスした香味」
「Lesson 11:味に深みを出してくれるスパイシー系スパイス」
でご紹介してきましたが、今回は日々のお家ごはんでのオールスパイスの具体的な使い方をご紹介します。
オールスパイスは、ナツメグとシナモンとクローブをミックスしたようなオールマイティーな香味が特徴なので、これらが使える料理にはなんでも応用可能です。
と言っても、ナツメグもシナモンもクローブも持て余してしまいがちなスパイスなので、今日はまず最初にこのことを覚えてください!
ローレル2-3枚は、オールスパイス5粒と同じ!
普段、煮込み料理やスープを作る時に鍋1杯に対してローレルを2-3枚使いますが、それをオールスパイス5粒に変えるだけで良いのです。
特に、
トマト味のもの
魚介を使ったもの
にはローレルよりもオールスパイスがオススメです。
食材の臭みを消してくれるだけでなく、料理全体に深みを与えてくれます。
オールスパイスを初めて使うという方は、「ミネストローネ」などの普段から作りなれているスープ類に使ってみましょう。
きっと、オールスパイスの個性をはっきりと舌で感じることができると思います。
オールスパイスはローレルと同じく食べません。
ただ、器に一緒に入ってしまっても取り除きやすいので、私はいつも「茶色の丸い粒は食べないでね!」と家族に声をかけるだけにしています。
オールスパイスは、ホール(原型)のままスープ類に使うのが便利ですが、「料理に深みを与えてくれる」という特徴を活かし、パウダーにして他のスパイスの調整役として使うのもオススメです。
バジルやオレガノ、ローズマリーといったハーブ系のスパイスを使う時には必ずこのオールスパイスのパウダーを混ぜてあげるのです。
ブラックペパーも合わせるとより調和的なミックスが出来上がります。
今回は、トマトケチャップにスパイスをプラスすることで、色々なお料理に使えて万能なスパイシーケチャップを作ってみましょう!
全ての材料を2分ほどフライパンで加熱するだけですが、できたソースはオムレツにかけたり、食パンに塗ってチーズと一緒にトーストしたり、鶏肉やご飯と炒めてチキンライスにしたり、冷凍ハンバーグにかけたりと大活躍してくれます!
このような感じで、オールスパイスはメインのスパイスの1/5以下で使用します(家庭で作る分量であれば、どんなに多くとも小さじ1/5以上のオールスパイスを使う機会はほとんどないと覚えておいて下さい)。
入れずぎると、メインのスパイスから主役の座を奪ってしまうことになりますので、入れすぎには要注意です。
オールスパイスをブレンドの中に加えてあげると、深みのある調和を生み出してくれるので、オールスパイスはブラックペパーと合わせて必ず持っていたいスパイスの1つです。
ブレンドスパイス研究所|スパイスコーディネーター
植物の種や葉、果実、蕾などを乾燥させたスパイスを調合していると、その複雑な香味が知らない国やそこに暮らす人々を感じさせてくれます。
スパイスは異国とわたしを繋げてくれる『特別なアイテム』であると同時に、わたしをメンテナンスしてくれる『癒しのアイテム』でもあります。
「スパイス」を通して皆さんと繋がり、皆さんも新しい何かにワクワクできたら!そんな思いを込めて、スパイスセミナーをはじめとした、スパイスに関わる様々なお仕事をさせて頂いています。
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