2018/08/16
スパイスの棚卸しはしてみましたか?
1年に1度こうして品質評価をすることは、キッチン棚の整理整頓・断捨離だけでなく、家庭内の食品ロスを減らすことにもつながります。
どんな種類のスパイスが自分の棚にあるのかを把握できると、レシピのリバイバルにも繋がるし、これとこれを調合してみたら美味しいかも!? と新しいアイデアも湧いてきます。
キッチン棚や冷蔵庫の中を知り、整理することで、自分の中に新しい事を取り入れるためのスペースを作ってあげましょう。
スパイスの棚卸しがまだの方は、ぜひ棚の中をチェックしてみてくださいね!
お料理レシピに登場するスパイスは「辛味と色味のスパイス」、そしてお料理の香りを左右する「強い香味」のスパイス達です。
お料理の色や辛さ、香りは料理そのものに大きな影響を与えるものなので、私はこれらのスパイスを「コントローラー」と呼んでいますが、今日ご紹介したい「絶対に持っていると良いスパイスは、実はこの3つのタイプのどれでもなく、私が「サポーター」と呼ぶ全体の調和を取るために使うスパイス達なのです。
スパイス料理を作る時に、まずメインとなるスパイスを決めますよね。レシピにはこのメインとなるスパイスが書かれているので、目当てのお料理を作るために買うことが多いスパイスです。
例えばトマトソースなら「バジル」や「オレガノ」。これらのハーブ系スパイスは、薬臭いと感じやすい要注意のスパイス。この薬臭さを抑え、他の食材との調和をとってくれるスパイスと必ず一緒に使うことで、バランスの良い料理が出来上がります。
その調和という大切な役割をしてくれるのが「パセリ」。
持っておくと良いスパイスの1本目は、ハーブ系スパイスを使う時に必ず一緒に混ぜると良い「パセリ」なんです。
メインになれる主役級のスパイスは、どれも香味が強くて個性的です。絵の具に例えるなら、原色の赤や青といったビビットな色。真っ赤や真っ青は印象的ですが、誰にでも似合う色とは限りません。しかしそこに、黒い絵の具を1滴たらしてあげると、ボルドーや落ち着いた青色に変わります。
スパイスも同じように、ビビットな香味の主役級スパイスに、黒い絵の具の役割をする落ち着きのあるスパイスをブレンドしてあげると良いのです。
それが「スパイシー系スパイス」と呼ばれる濃い茶色のスパイス達です。
クローブやナツメグ、シナモンと色々ありますが、お薦めなのはこの3つをミックスしたような香味の「オールスパイス」。ビビットな香味を落ち着かせ、ブレンドに深みを出してくれる「オールスパイス」が2本目のマストスパイスです。
マストスパイス3本目は、お馴染みの「ブラックペパー。黒胡椒は日本人にとって一番馴染みのあるスパイス。大人から子供まで良く知っている香味なので、食べた時に違和感を感じる人が少ないスパイスです。
この香りの記憶を利用して親近感たっぷりのブラックペパーを必ず調合したスパイスに混ぜてあげると、馴染みのないスパイスの香味がうまく調和され、誰の舌にも合うミックスが出来上がります。
必ず持っておくと良いマストスパイス3本は、「主役級スパイスの香りを穏やかにしてくれる「調和のスパイス3本」です。
使いたいスパイスに必ずこの調和のスパイスを混ぜて一緒に使ってあげましょう。
ブレンドスパイス研究所|スパイスコーディネーター
植物の種や葉、果実、蕾などを乾燥させたスパイスを調合していると、その複雑な香味が知らない国やそこに暮らす人々を感じさせてくれます。
スパイスは異国とわたしを繋げてくれる『特別なアイテム』であると同時に、わたしをメンテナンスしてくれる『癒しのアイテム』でもあります。
「スパイス」を通して皆さんと繋がり、皆さんも新しい何かにワクワクできたら!そんな思いを込めて、スパイスセミナーをはじめとした、スパイスに関わる様々なお仕事をさせて頂いています。
あなたの暮らしにスパイスを
ブレンドスパイスで楽しく!美味しく!健やかに!
https://www.facebook.com/spicemalt/
https://blend-spice.com/