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SPICE LESSONスパイスレッスン

SPICE LESSON 42ディルウィードとディルシード

2021/03/11

皆さんはちらし寿司に、どんな具材を使っていますか?
ひな祭りには、ちらし寿司をいただいたでしょうか?

桃の節句のちらし寿司は、長寿を願うエビに、将来の見通しが良いレンコン、まめに働けるようにと願いを込めて、緑の豆を散らすのが伝統だそうです。

色彩にも意味があり、赤は魔除、白は清浄、緑は健康と長寿を表しているそうです。

最近では、赤色にサーモンやイクラを使ったちらし寿司のレシピも多いので、スパイス好きの皆さんは、ぜひ! やわらかな細葉の「ディルウィード」というハーブ系スパイスを、サーモンと一緒に使って欲しいなと思います。

サーモンは脂分が多いので、少し臭みがありますよね。
「ディルウィード」はそんなサーモンの脂っぽさを緩和して、ご飯に臭みが移るのを防いでくれるのです。

葉はディルウィード、種はディルシード

「ディルウィード」は、イタリア料理やフランス料理では、魚介のマリネなどに良く利用されるので、「ディル」と聞くと「スモークサーモンに添えられている、フレッシュハーブのあれね!?」と思う方が多いかもしれませんが、葉や茎は「ディルウィード」、乾燥させた種の方は「ディルシード」と、それぞれ呼び名が違います。

パセリやセロリなどと同じセリ科の1年草で、甘みのある爽やかな香味が特徴です。
「ディルシード」は「ディルウィード」に比べて、辛味があり、少し刺激感が強くなります。

葉も種も、どちらも魚介類とビネガーとの相性がよく、サーモンやニシンなどのマリネの前菜には「ディルウィード」が、キュウリのピクルスなどにはディルシードが使われます。

マリネに添えるのは、フレッシュな「ディルウィード」でも、乾燥させたものでも、どちらでもOK。
お魚と一緒に食べても口に残らず、美味しくいただけるハーブ系スパイスです。

気軽に使うには、ベランダ菜園などで育てるのが良いですが、そうでなければ乾燥させた「ディルウィード」を1本持っていると便利です。

ウィードはそのまま、シードはソースに使います

シードは、ピクルス以外には、ライ麦パンに練り込んだり、アイオリソースやサワークリームなどに混ぜ込んで、それをシーフード料理に添えるなど、アレンジして使われることが多いようです。

ディルシードの風味がきいたキュウリのピクルスは「ディルピクルス」と呼ばれ、みじん切りにしてタルタルソースなどにも使われています。

また、ロシアをはじめ、ロシアに隣接する北欧、東欧、中央アジアなどでは、フレッシュな「ディルウィード」をたくさん使ったスープが日常的に食べられています。

肉や魚をじっくりと煮込んだスープに、お野菜のように「ディルウィード」をたくさん入れます。

日本でスープにワケギを散らすような使い方ではなく、魚肉やじゃがいも等と一緒に、食べるためにたくさん入っているのが面白いですね。

「ディルウィード」はフレッシュハーブとしてバジルやミントと一緒にスーパーのハーブコーナーで見つけることができます。
また、やわらかな細葉を乾燥させた「ディルウィード」も、「ディルシード」と共にスパイスコーナーに並んでいます。

ぜひ、いつもの「おうちごはん」に甘い香味と彩りを加えてみてください。


執筆者紹介

IKU

スパイスコーディネーター

「身体の声を聴く」がモットー。
20数年に渡るYOGA的ライフスタイルの中で「美容や健康をおいしく安全にサポートしてくれる万能なアイテム」として、スパイスや漢方食材の可能性に開眼。

2011年よりセルフメンテナンス・ドット・ビズを立ち上げ、企業や自治体主催のセミナーなどで企画・講師を務める。
実践的な活用法が人気のスパイスセミナーの参加者は年間200人を超える。

日本漢方養生学協会認定:漢方上級スタイリスト/養生薬膳アドバイザー
スパイスコーディネーター協会認定:スパイスコーディネーターマスター
YOGA インストラクター

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