2021/08/12
ピクルスを食べ終わった後のピクルス液、ついつい捨ててしまいがちですが、実は色々なお料理に使うことができるんです。
材料を考えてみれば、それもそのはず!
ピクルス液は、酢や白ワインにスパイスや塩、砂糖を加えて作られたもの。
そこに野菜などの食材を漬け込んでおいたのですから、食材の旨みも酢や白ワインに浸み出しています。
これはもはや調味料と言っても過言ではないかも?!そんな気さえしてきます。
捨てずに活用しないともったいない「ピクルス液」、今回はその活用法についてお伝えします。
冷製のものに使う場合は、瓶に残ったピクルス液を、鍋で煮立たせてから使います。
スパイスも一緒に中火で3分くらいフツフツさせると、大体1/3くらいの分量に煮詰まるはずです。
生野菜やカルパッチョ、マリネに使う場合は冷ましてから、温野菜や春雨サラダなどの場合は温かいまま油と撹拌します。
ピクルス液と油の割合は、だいたい3:1くらいです。
スパイスは濾してから使います。
サラダやカルパッチョ、マリネなどにはオリーブオイルを、春雨などにはごま油が美味しいですよ。
夏にオススメなのは、冷奴の上に刻んだトマトやグリーンオリーブをトッピングした、イタリアン風冷奴です。
オリーブオイルとピクルス液で作ったドレッシングでいただきます。
上から塩を振ったり、醤油を少しプラスしても美味しいです。
ドレッシングは、食べる直前にかけましょう!
春雨サラダも、ごま油で撹拌したピクルス液で、刻んだキュウリとハムを和え、醤油で味を整えるだけで簡単に作れますので、ぜひ試してみてください。
ピクルス液には、野菜の水分が出ているので、必ず煮詰めて、塩や醤油で味を整えましょう。
ロシアをはじめ、リトアニアやポーランドでは、酸味のあるスープが郷土料理として親しまれています。
ヨーグルトやサワークリームを入れたもの、ザワークラウト、酢漬けの野菜を使ったものなど様々ですが、ピクルス液を煮込み料理に使うと、同じように爽やかな酸味のあるスープができあがります。
ピクルス液に使うローリエやクローブ、オールスパイスなどは、食べる時に取り除けるので、シチューなどにはスパイスごとピクルス液を入れてしまいます。
いつものスープや煮込みを作る要領で具材を炒めたら、ピクルス液を加えて、お水や牛乳などの水分をたします。
そして一度、具材と一緒に煮たたせます。
お鍋1杯に対して、大匙2-3杯(50cc程度)くらいの分量で十分です。
必ず1度は沸騰させて具材との調和をはかってください。
ブロック肉やステーキ肉、鶏のムネ肉・もも肉など、お肉ならなんでもOK。
ピクルス液に漬け込んでマリネしておくと、お肉が柔らかくジューシーになります。
お肉は、塩や胡椒、ニンニクを表面に擦り込んでおき、ジップ付の袋に入れたらスパイスごとピクルス液を入れ、なるべく全体が浸かるように空気を抜きます。
冷蔵庫で2-3時間寝かしてから、キッチンペーパーなどで水気をとり、フライパンで焼いていきます。
ジャガイモやトマトなどと一緒にオーブンでグリルしても美味しいです。
ひと手間かけて作ったものを、余すところなく活用できると嬉しいですよね。
ピクルス液は一種の調味料だと思って、捨てずに、色々なお料理に使ってみてください。
ブレンドスパイス研究所|スパイスコーディネーター
植物の種や葉、果実、蕾などを乾燥させたスパイスを調合していると、その複雑な香味が知らない国やそこに暮らす人々を感じさせてくれます。
スパイスは異国とわたしを繋げてくれる『特別なアイテム』であると同時に、わたしをメンテナンスしてくれる『癒しのアイテム』でもあります。
「スパイス」を通して皆さんと繋がり、皆さんも新しい何かにワクワクできたら!そんな思いを込めて、スパイスセミナーをはじめとした、スパイスに関わる様々なお仕事をさせて頂いています。
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