2018/10/11
お肉の為に調合されるミックススパイスは世界中に沢山あります。
例えば「シシケバブミックス」。中東を中心にアジア全域で食べられている肉の串焼き用に調合されたスパイスです。トルコでは「シシュケバブ」、インドでは「シークカバブ」と呼ばれ、配合されるスパイスも国によって異なりますが、お肉の臭みを消してくれるクミンやナツメグ、ガーリックなどが配合されています。
宗教的な影響も強い中東・アジア圏ではジビエや羊肉を使うことが多いため、その臭みを和らげる為に様々なスパイスが調合されているのです。
世界中のミックススパイスには、必ずその香味を決定づける主要となるスパイスがあります。
例えばカレーに使われる「ガラムマサラ」の主要スパイスは「クミン」。「クミン」が入っていなければ、どんなに沢山のスパイスを配合しても、決してカレーの味にはなりません。
BBQミックスは、「辛味のスパイス」と「色味のスパイス」、そして「香味のスパイス」の3つから構成されています。主要スパイスは「辛味のスパイス」に属する「ニンニク」と「オニオン」そして「ブラックペパー」。
この3つをBBQミックスの「ベース」として、そこに、色味のスパイスや香味のスパイスを配合していきます。
(スパイスの分類については 「LESSON 1」「LESSON 3」を参照ください)
ニンニクとオニオンとブラックペパーだけでも十分美味しいのですが、用意したお肉の種類に合わせて香味のスパイスを追加していくと、簡単に色々なバリエーションでBBQを楽しむことができるのです。
チキンや魚などの淡白な素材のBBQミックスには、ローズマリーやベイリーブスを配合するのがオススメです。
この2つのスパイスは口に残りやすいので、ローズマリーなら針のようなホールのまま、ベイリーブスは手で粗めにちぎってブレンドします。
焼きあがった後に、ヘラなどで軽くこそぎ落として食べましょう。調理の過程でスパイスの役割は十分に発揮されていますので、食べる必要はないのです!
色味のスパイス:パプリカパウダも加えてあげましょう。パプリカパウダは鶏肉がこんがりと焼けたようなロースト感を出してくれるスパイスです。
特段、味に大きな違いは出ませんが、パプリカパウダを配合するだけで、黄金色に焼きあがり、見た目の美味しさが抜群にアップします。
*チキンBBQミックス
ニンニク、オニオン、黒胡椒、パプリカパウダ、ベイリーブス(またはローズマリー)
ラムや牛などの臭みの強いお肉には、臭み消しの効果が強いクミンやオレガノを配合しましょう。クミンを入れてしまうと、独特なスパイシーさが出て中東アジア風の香味になりますので、それが嫌な場合はオレガノとコリアンダを調合してみましょう!
*牛肉・ラム肉用スパイシーミックス
ニンニク、オニオン、黒胡椒、パプリカパウダ、クミン、コリアンダ
*牛肉・ラム肉用ミックス
ニンニク、オニオン、黒胡椒、パプリカパウダ、オレガノ、コリアンダ
まずは、全てのスパイスを同量ずつブレンドしてみましょう。
スパイスには減塩効果もあるので、塩の分量は通常の1/3程度で十分です。少なめに配合して、たりない場合は後から振りかけるようにしましょう。
スパイスはレモン果汁などとも相性が抜群です。BBQミックスをレモン果汁やすり下ろしたニンニク、玉ねぎと混ぜ合わせて、お肉をマリネしてからグリルするのもオススメです!
ブレンドスパイス研究所|スパイスコーディネーター
植物の種や葉、果実、蕾などを乾燥させたスパイスを調合していると、その複雑な香味が知らない国やそこに暮らす人々を感じさせてくれます。
スパイスは異国とわたしを繋げてくれる『特別なアイテム』であると同時に、わたしをメンテナンスしてくれる『癒しのアイテム』でもあります。
「スパイス」を通して皆さんと繋がり、皆さんも新しい何かにワクワクできたら!そんな思いを込めて、スパイスセミナーをはじめとした、スパイスに関わる様々なお仕事をさせて頂いています。
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