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SPICE LESSONスパイスレッスン

SPICE LESSON 38料理に彩りをそえるピンクペパー

2020/11/12

ピンクペパー」は完熟して赤くなった「胡椒」だと思っていませんか??
名前はペパーでも、実は胡椒とは全く違う植物の果実なんです。
ウルシ科の樹木の果実を乾燥させたものや、バラ科の「西洋ななかまど」の果実がピンクペパーとして使われています。

西洋ななかまどはバラ科の高木でヨーロッパ各地に野生しており、ノルウェーやスウェーデンなどのスカンジナビア諸国では、観賞用として並木道や公園などにも植えられているそうです。

ピンクの小さな実がたくさんついた街路樹、歩いてみたいですね。

調べてみると、日本でも旭川や札幌などで、街路樹として植えられているそうなんです!
初秋に赤い実をつけるので、ご旅行の際には、ぜひ「ななかまど」の街路樹を歩いて来てくださいね。

mosh kitchen@新宿三丁目

そんなピンク色の可愛い果実を乾燥させたスパイス「ピンクペパー」は、クリスマスやバレンタインシーズンになると、雑誌やレストランなどでよく見かけるようになります。
ローストビーフやチーズの盛り合わせ、ゼリーやアイスクリーム、チョコレートなどのデザート類・・・
ピンクペパー」はパーティー料理に彩を添えてくれるので、これからのシーズンに大活躍のスパイスなんです。

ピンクペパーは色味のスパイス

「ピンクペパー」は、形状は似ていても、胡椒のように爽やかな柑橘系の香りで肉類の臭みを消したり、ラーメンなどの脂っこさを緩和してくれたりといった、臭み消しの役割を持つスパイスではありません。

このなんとも言えない可愛らしいピンク色が「ピンクペパー」の最大の強み、つまり、彩り(いろどり)のために使われるスパイスなのです。


スパイスには臭み消しの他、料理に辛味(辛味作用)や香味(賦香(ぶこう作用)、色味(彩り)をつける作用がありましたよね!

色味のスパイスは「LESSON 2」でお話ししたように、油に溶けるターメリックパプリカパウダー、水に溶けるサフラン、クチナシ、紅花などがありますが、このピンクペパーも色味のスパイスの仲間なんです。

しかしピンクペパーは、水にも油にも十分には溶解しないので、調理の途中では使いません。
仕上げに原型のまま使い、料理に彩を添える役割をします。

パセリと同じ「添え物」として、色味の効果を発揮してくれるスパイスなのです。

ですから、使う時はいつもホール(原型)で使い、パウダーにすることはほとんどないと言っても良いでしょう。

ピンクペパーの香味

甘く爽やかな苦味と酸味があり、そのまま食べても美味しい「ピンクペパー」には、臭み消しの効果はあまりないとお話ししましたが、適度な酸味と苦味はお肉や乳製品のアクセントになります。

ローストビーフやラムチョップなど、Theお肉!と言うようなお料理と一緒に食べれば、一味違ったお肉の美味しさを味わうことができますよ!

この苦味は、甘いデザートにもマッチします。

ナッツ類と一緒に「ピンクペパー」をちりばめて、バレンタインのチョコレートを作ったり、バニラアイスクリームに荒く砕いたブラックペパーと「ピンクペパー」をトッピングしたりすれば、手軽で簡単なホームパーティー用のデザートにもなります。

さくらんぼの缶詰の代わりに、フルーツポンチに入れたり、カクテルの中に2-3粒沈めたりしても素敵ですね。

他には、オイルサーディンや、サラダ、レバーパテやゼリーよせ、お魚のマリネなど、洋風のお料理にはなんでも合います。

カナッペなどのトッピングにも合うので、ぜひ、気軽に使ってくださいね。


執筆者紹介

IKU

スパイスコーディネーター

「身体の声を聴く」がモットー。
20数年に渡るYOGA的ライフスタイルの中で「美容や健康をおいしく安全にサポートしてくれる万能なアイテム」として、スパイスや漢方食材の可能性に開眼。

2011年よりセルフメンテナンス・ドット・ビズを立ち上げ、企業や自治体主催のセミナーなどで企画・講師を務める。
実践的な活用法が人気のスパイスセミナーの参加者は年間200人を超える。

日本漢方養生学協会認定:漢方上級スタイリスト/養生薬膳アドバイザー
スパイスコーディネーター協会認定:スパイスコーディネーターマスター
YOGA インストラクター

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